About Dianasan Diamond

ディアナサンダイアモンドについて

最も輝くと言われているブリリアントカットは、ダイアモンドの原石から研磨した時に歩留まりが良く、かつ光が最も反射するように設計されたものである。

原石が正八面体。上下二つの四角錐(ピラミッド型)を真ん中で切断した断面は正方形。正方形(四角形)の各辺を基点に分割すると八角形になるので、対称性の取れた均一なダイアモンド(ブリリアントカット)に研磨できる。八角形は簡単だか、九角形や12角形は研磨する時に目安となる辺がなく、対称性を保って研磨するのに相当の技術がいる。また16角形になると8の二倍なので九角形や12角形よりも対称性はとりやすいが面が細かくなり研磨が難しくなる。特に九角形の場合は、対向する面(八角形も12角形も16角形も偶数なので、平行に対抗する面がある)がないため、対称性を保ちながら研磨するのは至難の業。
八角形=ブリリアント58面体
九角形=65面体ソフィア
12角形=86面体フレア
16角形=114面体アステカ・アマテラス・菊・モナリザ

逆にファセットの極端に少ない四角形になると、面数が少なすぎて僅かな角度のずれで、対称制のない光の映り込みができてしまい、ダイアモンドを研磨するのは相当な技術が必要。ベルギーやイスラエル、韓国、インド等でそれぞれ、1年以上研磨をトライしてもらったがピラミッドや花菱の陰影を作り上げる事が出来る職人はいなかった。
四角形=9面体アンク・13面体ピラミッド・花菱

114面体菊についても、テーブル面に光の通らない場所(影)をつくることで、ファセットを浮かび上がらせる高度な技法を使っているので、1/10度、1/100度のズレでキレイな菊が完成しない。
(今は正八面体や十二面体等の形をしていない形の悪い原石も、コンピューターでどの様に研磨するかシュミレーションして歩留まりよくブリリアントを研磨している。)

日本酒の大吟醸(米を削りに削り、もっとも美味しい所だけを発酵させる)の様に、歩留まりは気にせずに、光と影のコントラスト、光のグラデーション、造形の美を贅沢に追求した至巧の逸品。

見えないところに手を抜かない。刀のつば、神輿の裏、仏彫の内側に・・・最高の美を刻む日本の匠の心意気。
永遠に人に気付かれないかもしれない場所や、用途には関係のない場所にこそ、最高の技を施す。
見えない場所=神への捧げもの(人へ見せるためでなく神へ捧げる)

ダイアモンドも、外から見ればどれも同じ様なただの丸い物体だが、そこに繊細で美しい芸術を描く。捧げる。

ディアナサンダイアモンドについて

Artwork